three wooden dinosaur on books

👻番外編🎃文献管理に便利なアプリたち

いつもMT-lit.BLOGをご覧いただきありがとうございます。

今日は少し趣向をかえて(本業が忙しく音楽療法の文献をあまり読めていないので💦)
私が『文献の管理』で使っているアプリをご紹介したいと思います。

学部生時代は、図書館にいつも陣取って調べ物やペーパーを書いたり、
休憩代わりに学術誌が置いてある本棚の間を散歩しながら、こんな雑誌もあるんだーと手にとっていました。
とても幸せな環境にいたと思います。少し怪しいアジア人だったと思います。

文献はすべて図書館で印刷してファイルに閉じて保管していました。
帰国する際にすべて持ってくるためにかかった送料には、目が飛び出るかと思いました。

送料が高かったからではありませんが😅
日本で働きはじめてからは、文献をなんとか電子化して管理できないか試行錯誤してきました。
文字処理済みの PDF で文献を手軽に得られるのが当たり前になってきた頃です。

この5年間ほどで文献の保存に関していろいろなアプリを試してきましたが、
最近やっと落ち着いた気がします。

これまでの経験をもとに、

と目的別におすすめのアプリをご紹介したいと思います。

極めて個人的なおすすめになってしまいますが、
臨床・学術活動は文献管理から!と勝手に思っていますので🤗
ぜひご覧いただけると幸いです。

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文献をみつける:Researcher

以前は、Google Reader で登録したキーワードに引っかかった文献を見ていましたが、
サービスが終了してからは Feedly に切り替えていました。

ブログなどもフォローできて快適でしたが RSS を取得するのがちょっと手間だな…
と思っていところで、Researcher に出会いました。

こちらは、キーワード登録で文献を一覧表示してくれ、学術誌を「フォロー」することもできます。
無料で使うことができます。

Researcher を利用するのと並行して Google Scholar のアラート機能でメールをもらっていますが、
Google Scholar は博士論文なども引っかかっておもしろかったりします。

普段の文献よみは、自分の臨床や関係なく、幅広く音楽療法の文献を目にするためです。
だいたい要約しか読みませんが、音楽療法士が行ったものか、音楽的介入がどんなものかは確かめます。

ちなみに、こちらのTwitter👇では、
音楽療法を幅広い人に知ってもらいたく、見つけた文献をツイートしていますのでぜひ御覧ください。

文献を保存する:Paperpile

最近はオープンアクセスの文献も増えてきましたので、
おもしろそうだな、いつか読むかもしれないな、という文献は手元に置いておきたいですね。

目的を持って文献を探して、幸いにオープンアクセスだったり、所属機関を通して取得できたものも、埋もれないように項目を(できれば自動で)つけながら、保存したいですね。

おすすめしたいのは Paperpile です。

Safari に対応しておらずMacで使う場合は Google Chrome をダウンロードする必要がありますが、
日本語入力も問題なくできるようになり(内容の抽出は難しいですが)、さらに重宝しています。

使用料は年間35ドルぐらいで、請求してくるカスタマーサービスの人に相談すると、支払い方法をpaypalなどにしてくれ日本円で支払うことができます。

なんと言っても、pdfファイルを放り投げればアップロードをしてくれ、題名や著者なども勝手に抽出してくれます。(日本語の自動抽出はまだ難しいです)

拡張機能をつけると、Google Chrome 上で閲覧している PDF は、ダウンロードの必要はなく、その閲覧画面のまま文献をPaperpileにアップロードすることができます。

文献をよむ:PDF Expert

見つけたり保存してある文献を読むのもほとんど画面上です。

Paperpile はアプリにもなっているので、例えば電車で「昨日見つけたあの文献いまちょっと見たいな…」というときに、パソコンでアップロードしておいた文献が、同期された手元のスマホや iPad からすぐ読むことができます。

こうした Paperpile はとりあえず保存しておく・またバックアップのように使っています。
「これをちゃんと読むぞー」となったときには、ファイルをローカルフォルダにダウンロードして著者やテーマごとに分けておきます。

そうした文献を読み進めるときは、私は段落のテーマ・それを支持する重要な文・その根拠となる文や数値などを色分けしていきます。
そうしたハイライト機能があり、ほかにも PDF の編集や OCR などもできるアプリとして、わたしは PDF Expert を使っています。(👇やや音量注意な動画です💦)

PDF Expert は Mac に特化したものです。
私は過去に Adobe を使ったことがありましたが、こちらも使い勝手がよかったです。(だが少し高い…)

PDF Expert は日本語のOCRがもう少しかなと思いますが、操作性がよく、カスタマーセンターの対応がものすごく良いため、大学院に入ったときからずっと使っています。
春頃に年間サブスクリプションを半額で更新できるので、年間5,000円くらいで使っています。

日本語のOCRについてはやや不安が残りますが、サブスクを更新する際にカスタマーセンターの方が、任意のファイルを渡すと、実際に日本語OCRをしている動画とともにOCR処理後のファイルを送り返してくれました。
Adobe ほどではないですが、日本語の文献も大きな問題なく取り扱えています。

そして、PDF Expert はウクライナ🇺🇦発信のアプリであることを最近知りました。
更新の際にやりとりした方は戦争の話などにも応じてくれ、単にアプリであることを越えて何か強い気持ちをこめて使い続けています。

こちらも、ios端末でも使えるので、パソコンで読んだあとに、寝っ転がりながらスマホで続きを読むなんてこともできます。

以上、文献を見つける・保存する・読むという目的に応じた、おすすめのアプリをご紹介しました。

みなさまの秋の「ぶんかつ」(いま命名しました🌾✨)のご参考になれば幸いです。