• person holding baby s hand
    , ,

    新生児集中治療室の水準を高める音楽療法

    新生児集中治療室(Neonatal Intensive Care Unit;NICU)での音楽療法は、フロリダ州立大学のDr.Standleyを中心に、エビデンスに基づいて組み立てられた臨床です。

    神経学的音楽療法(Neurologic Music Therapy;NMT)のように、NICU-MTという専門資格があり、名乗るには音楽療法士資格を取得した上で専門訓練をさらに修了する必要があります。訓練の最初は講義で、その次に実地研修、最後にリーディングと試験が待っています。

    今回、オンラインで最初の講義を受講する機会を得ました。
    講義のトピックはNICU-MTのプロトコルのみならず、保護者の文化に配慮したカウンセリング手法や、保険の申請コードの話まで…
    代わる代わる先生が出てくるのですが(ほとんどの先生が博士号保有者で)一つ一つの説明に研究が引用されていて、統計的な話しも聞かれ、NICU-MTがエビデンスに徹底的に基づく姿勢に圧倒されました。

    日本でこうしたエビデンスに依った音楽療法をNICUで実践できる可能性はまだ低いと思いますが、根拠を積み重ねた臨床形態について学ぶことができただけでも有意義な機会となりました。

    この文献は、NICU-MTの普及のために導入的に書かれたのかなと思います。
    音楽である必要性、その具体的な介入例と背景理論、入院児にとっての利点に加え病院経営の上での利点やその根拠が簡潔にまとまっています。
    NICU-MTを処方する[目的]とそれに応じた[プロトコル]、その対象となる お子さんの[週齢]、期待される[アウトカム]、そしてその根拠となる[研究]がまとまった一覧表も、とても参考になります。

    無料で全文を閲覧することができます。

    WORDS & PHRASES

    • NICU
    • a substantial body of research
    • conduct with
    • premature infants
    • specialties
    • including
    • speech therapy
    • occupational therapy
    • physical therapy
    • consistently show
    • multiple benefits to
    • the care and development
    • raise
    • the standard of NICU care
    • inclusion of NICU-MT
    • improve
    • medical and neurodevelopmental care
    • infants born prematurely

    一般動詞が3つありますが、

    conducted は
    research を詳しくする 過去分詞型 だと、すぐわかるかもしれません。
    a substantial body of research ◀ (conducted with premature infants)
    という構造です。

    「早産児を対象に実施された、相当な数の研究群」のような意になります。

    また、working は
    other specialties を詳しくする 現在分詞型 で、
    other specialties ◀(working in NICU) という構造ですね。

    「NICUで働く他の専門職」のような訳になるでしょう。

    この文の述語動詞は、has になります。

    一般動詞の分詞型

    conduct の過去分詞型が -ed
    work の現在分詞型が -ing

    than は 比較 の英語を用いる際に、比較対象の前に置きます。

    今回は、substantial 「相当な数の」という形容詞に more をつけて、

    a more substantial body of research
    もっと substantial な body of research が」という比較表現になっており、

    その比較対象として other specialties があり、
    than other specialties で「other specialties よりも」という意味になります。

    形容詞と副詞の比較

    形容詞 substantial に more をつけて
    more substantial で
    「よりsubstantialな」の意味

    including は
    現在分詞型…? と見当をつけてくだされば、よく考えてくださっています。

    other specialties, which include speech therapy… と書けるものを
    other specialties, which includeing speech therapy… と、動詞を分詞型にして短くできるんですよね。
    「含む」という意味の include が現在分詞となって、
    including で「…を含めて」という意味でとれそうですね。

    そのような由来を持つのだろうと思うのですが、
    辞書を見てみると including を 前置詞 としていますね。
    「〜含めて」という意味で前置詞とするのが一般的なのかもしれません。

    このブログは、「音楽療法士さんに英語を『話せなくても』『書けなくても』『聞けなくても』いいが『読めてほしい』」という勝手な動機で運営していますが、現在分詞か前置詞かは、読む上では大きな問題ではないかもしれません。
    ただ、前置詞であるという前情報がなくとも、現在分詞かな?と見当を持つ力がついてくれれば嬉しいなとも思います。

    現在分詞

    一般動詞 include の現在分詞型は
    including

    前置詞

    【 including 〜】
    「〜を含めて」

    今回は other specialties 「ほかの専門職」の具体例として、
    speech therapy, occupational therapy, and physical therapy を挙げています。
    このように、具体例を列挙するときに including を使うときは、前に ,(カンマ)が置かれます。

    この解説を書くことになって初めて、including についてよく考えたのが本当のところなのですが、
    列挙するときは、たしかに , が必ずついているなあと改めて気づきました。

    一方、 , がついていないこともあります。
    including に続く内容が、その文を理解するのに不可欠な内容であることが多い気がします。

    , including 〜 となるのは、
    〜 の部分が、具体例を列挙していて、文の意味をとるのに不可欠ではないよ
    という意味で、 , で区切っているのでしょう。

    今回の文も、NICUで働く other specialties の内容は予測がつきますが、
    , including に続けて、speech therapy, occupational therapy, and physical therapy と具体例を付加して、より分かりやすくなっていますね。

    現在分詞か前置詞か問題に引き続き、こちらも読むために不可欠かわかりませんが、
    正確に訳すときには , があるかないかで意味も語順も変わります。

    それでは、はじめの文の構造を整理します。

    主語1   NICU-MT
    述語動詞1 has
    hasの内容 a more substantial body of research
          ◀( conducted with premature infants )
    比較の対象 than other specialties( working in the NICU ),
          including speech therapy, occupational therapy, and physical therapy.

    S1 NICU-MT V1 has O1 a more substantial body of research ◀( conducted with premature infants ) than other specialties ◀ ( working in the NICU ), including speech therapy, occupational therapy, and physical therapy.

    NICU-MT は 
    premature infants と conduct した
    a more substantial body of research を、
    speech therapy, occupational therapy,
    そして physical therapy を含む(NICUで働く other specialities よりも、有する。

    日本ではまだ馴染みのないNICU-MTが他の職種を凌駕するという意味合いを公開するのは気が引けるのですが、NICU-MTは米国では20年以上の臨床研究の下地があり、早産児のニーズに特化した専門訓練を最初に始めたのもNICU-MTだそうです。

    述語動詞に成り得るのは、 shows だけですね。
    主語が The research なので、三人称単数現在形の s がついています。 

    consistently は
    形容詞 consistent「一貫性のある」
    副詞 consistently「一貫して・矛盾なく」を一緒に覚えてしまいましょう。
    今回は shows を詳しくする 副詞 です。

    3人称単数現在

    一般動詞 show の主語が3人称単数(The research)で現在の文なので shows

    副詞

    show という動詞を詳しくする副詞consistently

    と整理され、

    主語2    The research
    述語動詞2  consistently shows
    showの内容 multiple benefits to the care and development of premature infants.

    S2 The research V2 consistently shows O2 multiple benefits to the care and development of premature infants.

    The research は
    premature infants の the care と development に
    multiple benefit があると consistently show。

    という方向で訳すことができます。

    最後の文です。

    まず、It is time to… は、
    不定詞 を用いた、よく見られる表現です。

    time ◀ (to raise) と、time を 不定詞 to raise が詳しくして、
    「raise (the standard of NICU care for premature infants)する時だ」と言っています。

    つまり、to raise は「raise する time」という意味の上で 名詞的用法 になります。

    不定詞

    「to 動詞」の形で、動詞が名詞・形容詞・副詞的な働きと意味になる

    名詞的用法

    time to raise では、to raise が timeを詳しくする形容詞的な働きをする不定詞

    to improve も不定詞で、前に名詞である NICU-MT がありますが、

    NICU-MT は inclusion of NICU-MT の一部なので、
    ✗ by inclusion of NICU-MT◀(to improve) という構造 名詞的用法 ではなく、

    「〜するために」という不定詞の 副詞的用法 で、
    動詞raise を詳しくして、「…improve するために、raiseする」という枠組みになります。

    よって最後の文の述語動詞は、 is で、主語が It です。

    副詞的用法

    to improve は「改善する ために」と動詞 raise を詳しくする副詞的な働きをする不定詞

    まず大枠を整理します。

    主語3   It
    述語動詞3 is
    itの内容  time ◀( to raise the standard of NICU care for premature infants )
    ほか    by inclusion of NICU-MT
    ほか不定詞 to improve medical and neurodevelopmental care of infants born prematurely.

    となります。

    It は何を指しているの とお思いになったかもしれませんが、
    今回の It は、前にでてきた何かを指している it ではなく、
    中学生でみんなが「へ…?」となる、特別用法の it です。
    時間や季節などの話しをするときに、無理やり主語になってもらう it です。

    また、 infants born prematurely は「産む」という意味の一般動詞 bear の
    過去分詞形 born に副詞である prematurely がついて「早期に生まれた乳児」と直訳できますが、
    意味は、先にできてきた premature infants と同意と考えててよいと思います。

    infants born prematurely の
    medical and neurodevelopmental care を improve するために、
    inclusion of NICU-MT することで(by)
    premature infants のための(for)the standard of NICU care を
    raise する時だ。 

    訳例は以下の通りです。

  • 子どもの音楽発達

    認知発達や言語発達段階について勉強することが多いので、関連して音楽的側面の発達についてまとめて知りたいな…と調べていて出会った文献です。

    SwanwickさんとTillmanさんが1986年に発表した
    ‘The Sequence of Musical Development’「音楽発達の一連の過程」
    は音楽教育の分野ではランドマーク的な文献だそうで、
    その発刊から35年経った今年、音楽教育分野での音楽発達の研究変遷についてWelchさんが振り返っています。

    私が探していた内容からやや外れていたのですが、読んでみると

    ・「音楽発達」というものがどのように捉えられて研究され
    ・現在どんなことがわかっているか
    ・そして音楽教育者が子どもたちやその音楽性をどう捉えたらいいか

    がわかり、音楽療法にも通じる内容が多くありました。

    なかでも The Sounds of Intent という研究プロジェクトは音楽発達から学習障害やASDに関係するものだそうで、特に気になりました。

    1986年に発表された The Sequence of Musical Development もいずれ読んでみたいと思います。

    WORDS & PHRASES

    • concern (concerning)
    • musical behavio(u)r and development
    • suggest
    • investigator
    • become increasingly aware of
    • development in music and also through music
    • is likely to be
    • interweave – interwove – interwoven
    • as well as
    • emotional wellbeing

    文全体を見ると、suggest が述語動詞らしい とわかります。

    the latest research が主語だと 三人称単数現在形の suggests になりそうですが、
    答えになってしまいますが the latest research trends が主語ですので、
    述語動詞は suggest のままです。

    では、the latest research trends に続いている concerning は、
    これももともと一般動詞 concern 「関係する」ですが、こちらの働きはなんでしょうか。

    動名詞でもないようです。

    これは、あえて長く丁寧に書くと
    the latest research trends ◀ (which concern early childhood musical behavior and development)ですが、

    the latest research trends を詳しくしている関係代名詞が省略できそうなので
    the latest research trends which concern early childhood musical behavior and development と省いて、

    省いたことがわかるように
    the latest research trends which concerning early childhood musical behavior and development
    とconcern を 現在分詞 concerining にしたもの、と考えられます。

    厳密には関係代名詞と分詞を用いた修飾は意味合いに多少差異がありますが、ここでは
    「省略できるパターンの関係代名詞を省略して、省略がわかるように現在分詞になっている」
    とさせてください。

    suggest の内容である that節 の中を見てみましょう。
    that節中の主語は investigators、その述語動詞は are becoming でよさそうです。
    ほかに動詞はありません。

    述語動詞は 現在進行形 are becomingになっています。「なる」状態が現在も進んでいるようですね。
    become aware of で「気づく/認識する+なる」➔「認識しつつある」と訳せ、
    それが現在進行系で、かつ increasingly「ますます」が割り込んでいるので、
    まとめると「ますます認識しつつある」と訳せるでしょうか。

    進行形

    are(be動詞)と becoming(becomeの現在分詞型)で become の状態が現在も進行している様子を表す

    「ますます認識しつつある」ものが
    the significance of development in music and also through music です。

    inthrough がイタリックになっており、
    「音楽の『中で』また音楽を『通した』発達」
    と、文献中のほかの内容を反映して強調しています。

    その the significance 「重要性」が、近年ますます認識されつつある…がthat節の内容です。

    はじめの文の構造を整理します

    となり

    early childhood musical behavior and development を
    concern する that latest research trendsは
    investigators が
    the significance of development in music and also through music を
    ますます認識しつつあることを suggestする。 

    2つ目の文です。

    述語動詞らしいものは is しか見当たりません。
    is likely to(動詞の原形)は to不定詞を使った表現で「(動詞の内容)する可能性がある/のようだ」となります。

    interwoven は一般動詞 interweave の過去分詞です。

    〜 interweave with… で「〜を…と織り交ぜる」
    〜 be interwoven with… と受動態になって
    「〜が…と織り交ぜられる」➔「〜が…と密接に関わる」

    さらに is likely to に続くので「…と密接に関わって いるようだ」
    と訳せるでしょうか。

    children’s musical development が「密接に関わっていそう」な内容を見てみましょう。

    other-than-musical development は「音楽以外の発達」と訳せるでしょうか。
    other than musical がひとつの形容詞のようにまとまって development を修飾してるので、
    そのまとまりが分かりやすいように -(ハイフン) でつながれています。

    また、as well as により「密接に関わっていそうな内容」が、さらにもう一つ挙げられています。

    2つ目の文の構造を整理します。

    主語2    children’s musical development
    述語動詞2  is
    主語2の内容 likely to be interwoven with their other-than-musical development,
           as well as their emotional wellbeing.

    children’s musical development は
    other-than-musical development と、また同様に(as well as)their emotional wellbeing と密接に関係しているようです。 

    訳例は以下の通りです。

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